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カザフスタン、プロテストからテロまで、政治勢力対抗の全貌を明らかにしてみる

カザフスタンのプロテストからテロまでの経緯をざっくりと纏めてみたが、今回、その全貌を明らかにしてみたいと思います。
一言でまとめると、カザフスタンの騒乱は新旧政権の交代が上手く行かない中、米国のスパイはカラー革命を興したきっかけで、ロシアはカザフスタンへ入って、中央アジアの勢力を固めたことである。

以下はこちらのまとめた各勢力の関係図です。

カラー革命とは言え、火のない所に煙は立たぬから、経済、政治等、カザフスタン国内に必ず問題があります。大本は新旧政権の交代にあります。

元々、ソ連の制度から派生した政権ですから、中国と似ております。
中国の例をしますと、国の主席(政治のTOP、カザフスタンの大統領相当)は名目上、一番上に立つが、政権の一番強力な人は、軍事委員会主席(軍事のTOP、カザフスタンの国家安全保障会議議長相当)となります。
中国の場合、国家主席、軍事委員会主席、ようは、政治と軍事のTOPは、基本一人(習近平)となります。
(参考:議会の違いから中国人民代表大会制度を理解する)
初期頃、習近平は国家主席、軍事委員会主席は胡錦濤の時期があったら、ずっと変わらなかったら、カザフスタンと同様に、政権交代で何かしらの紛争が起こるかもしれない。
今回、カザフスタンの混乱のもとはこちらとなります。

勿論、一回の紛争、カラー革命では、ナザルバエフの勢力が排除する事が難しいでしょう。
中国も同様、未だに日本の政治評論家は「江沢民派」云々って、中国政治を語ってる人は多い。勿論、江沢民という老人は何をやるわけではなく、同氏は政権を握った時代、成長してきた政治勢力の事を指してるでしょう。

中国ほどに癒着力がないカザフスタン、トカエフはロシア勢力を輸入して、特にトルコ、米国の勢力を留めようとしてるでしょう。

カザフスタンはロシアの工業都市、モスクワ地区、中国の新疆と隣接するので、中露にとって、カザフスタンの安定は非常に重要である。逆に、米国はカザフスタンの紛争を望んで、紛争を興すには精いっぱいである。

以下、関係勢力勢力図の登場人物の説明内容です

今後の予想など

  1. 安定していくので、近いうちに騒乱は抑えていくでしょう。
  2. 大きなリスクとして、露軍のカザフスタン進入により、反ロシア勢力の台頭で、対ロシアのテロリストは米国にサポートされるかと想定する。
  3. 概ね、トルコ、米国勢力はカザフスタンで留められ、中央アジアは平和になって、安定になるでしょう。

2022/1/20補足

ロシア軍はカザフスタンから撤退し、前大統領のナザルバエフ氏は引退と正式に発表しましたことは、カザフスタンは一旦安定に戻っていることです。

無事ではないが、カザフスタンは政権交代を終え、政治環境は落ち着くこと、何よりです。
ロシア軍は一時的に入ったが、紛争の罠に陥る事ないよう、上海サミットの枠組を経由し、中国も各隣国と一同、カザフスタンの安定、米、トルコのテロ勢力の排除に協力すると正式に発表した。
この時世で難関はあるが、これから、経済に集中する事は可能になります。

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