中国語の「江湖」についての説明
中国語の独特な言葉として、「江湖」の意味を説明します。
偶々字幕で世の中と訳される場合があると思いますが、「江湖」は日本語に近い言葉はヤクザ業界だと思います。その理由は以下となります。
まず、ヤクザの意味をおさらいします。現代ではあまり良いイメージがないと思うが、元々、社会の弱い集団を助けるための組織は、ヤクザの原点です。政府に虐められた弱い集団はどうしようもない所で、自らの利益を守るために、ヤクザ集団、又は、個人はでき始めたのです。任侠、侠客など、全て「江湖」で活動している人達で、ヤクザです。
政権や、政治制度の不公平な所から、弱い集団を守る意味では、反社会(政権)の意味もあります。「守る」意図も強い所ご理解して頂ければと思います。日本、海外、殆どのヤクザ組織の原点は共通のはずです。
中国では「江湖」の範囲は非常に広いです。
完全に反社会勢力:強盗、泥棒など
犯罪者:人口販売、詐欺など
そして、通常の職業だが、政府の届かない所守って欲しいもの、例えば、オペラの劇団、占い師、漫才、談話の芸人など、特に固定な職場がなく、何かしらの形で、ヤクザの力で守ってもらう必要な人は、全て、「走江湖」、「跑江湖」と言います。
今の中国では「江湖」はあまり使いません。正常の職業であれば、会社として固定な住所は必要ですし、自らの利益を守るには法律を使うのが確実ですので、ヤクザと関わる場面は少ないでしょう。
今のヤクザのメンバは、基本、不法組織の団員で、江湖と自称する人もいるでしょうが、弱い集団を守る意味は、ほぼないかと思います。
弱い集団を守る役割は、知る限り、基本、弁護士は担うと思います。