今日の中国語:否极泰来

「否极泰来」日本語と近い言葉は「一陽来復」、悪い事が続いた後、幸運に向かうことです。

易経文化の影響深い中国語の「否极泰来」が直接易経の言葉、「否掛」と「泰掛」を使っています。

「否」とは、「不」と「口」の組み合わせで意味を表している。言えないほどの不都合なことを指します。何をやっても、何を言っても、ダメになるだけの状態を表します。

「否掛の掛辞:否之匪人。不利君子貞。大往小来。」
何かしら事に口をだしたら、敵視される。物事をしっかりやったとしても、有利にならない。商売でも沢山投資しても、中々コストの回収できない。

この時は、何をやっても悪い結果になりやすく、直面しないほどの状態、「不」と「口」で「否」になります。

「泰」は安泰の意味です。
泰掛を理解するときに、おしっこを我慢して、困っている所で、やっとできた時の気持ちよい状態を想像してみてください。
女性に申し訳ないが、「泰」の字が、男性のおしっこの姿を表すようなものです。

「泰掛の掛辞: 泰、小往大来。吉。亨。 」
何をやってもうまくいくこと。商売だったら、楽勝にコストを回収して、儲かることです。

中国の古人は、易経で、「泰掛」の直後に「否掛」で繋げる意図は、何でも安泰で上手くいくことは、直ぐに不都合な「否」に切り替わることだから、調子に乗りすぎないでくださいと、警鐘を鳴らそうとしている。

でも、敢えて「否极泰来」の言葉を作って、悪い事が続いた後、幸運に向かうとポジティブな見方を示していることは、世界は、常に+/-(陽/陰、泰/否)のバランスの均衡になるよう、動いていることを示している。

今は逆境だから、凹む必要なく、バランスの均衡の規律があるので、必ず安泰な状況はやってくる。そのために、やるべきな事は尽くしていく事で、直ぐには期待した結果が得られないとしても、「泰」は倍に回ってくるかもしれません。

これは「否极泰来」の本来の意味ではないかと私は理解しています。

補足:

11.泰掛

11.泰掛

泰、小往大来。吉。亨。
初九、抜茅茹。以其彙。征吉。
九二、包荒、用馮河、不遐遺、朋亡、得尚于中行。
九三、无平不陂、无往不復。艱貞无咎。勿恤其孚。于食有福。
六四、翩翩。不富以其隣。不戒以孚。
六五、帝乙帰妹。以祉元吉。
上六、城復于隍。勿用師。自邑告命。貞吝。

12.否掛

12.否掛

否之匪人。不利君子貞。大往小来。
初六、抜茅茹。以其彙。貞吉。亨。
六二、包承。小人吉、大人否。亨。
六三、包羞。
九四、有命无咎。疇離祉。
九五、休否。大人吉。其亡其亡、繋于苞桑。
上九、傾否。先否後喜。

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